六本木の寒空にて

ベテルギウス、月、東京の夜景、イルミネーションの煌めき。

普段は遠くにある月もベテルギウスと比べたら近くにあるように見える。
光が650年も旅をしてきて僕の目の前に届くベテルギウス、たかが10キロ先が発行源の夜景。
 
どちらも美しい。でも、意味合いを考えるとベテルギウスはとてつもなく美しい。
絶対に届かないから美しいのか?
いつか行きたいと希求する思いを捨てきれないから美しいのか?
 
そのような認知行動を挟まなくても、ハッとする美しさ。
その後に、遥か遠くにある星から光が届く意味合いへと思いを馳せて更に惹かれる。
この二段階が好きのだろう。
とはいえ、夜景も同じようにハッとする美しさ→人々の生活が灯りの下にあるという認識過程を辿るから好きだ。
 
圧倒的な美しさで僕の心に訴えかけるイルミネーションは1段階だけどその美しさがハ
ンパじゃないという意味で別物だろう。
 
1つ共通しているのは心が洗われるということ。
優劣をつけるのは間違っているのかもしれない。
そういう思いが頭をよぎったとしても、ベテルギウスの美しさは東京のど真ん中六本木から見上げても圧倒的だ。
東京の夜景の中で一番好きな東京タワーでもかなわない。